【北海道】テンアール株式会社(小林農園)
テンアール株式会社について
2013年に北海道の厚真町という町の山奥で鶏200羽からスタートした小林農園は、2018年の「北海道胆振東部地震」の際に発生した土砂災害により現在の厚真町浜厚真地区へと移りました。2020年に法人化してテンアール株式会社となり、現在は7000羽の鶏達と生活しております。
わたしたちは、鶏を健康に育てることを一番大切にしています。
日本の養鶏場のほとんどが鶏たちを狭いケージ(かご)に入れて飼育していますが、テンアールでは「平飼い」といって、平たい地面の上で放し飼いにして暮らしています。北海道の大自然の中、太陽の光が舞い込む鶏舎と、緑が広がる広大な敷地を全ての鶏たちが自由に動き回れるようにしています。
元気いっぱいの鶏たちは、病気になりにくく、抗生物質を使用することはありません。エサは小麦や米ぬかなど北海道産の単味飼料を仕入れて、毎朝、自家配合して与えています。市販されている配合飼料や輸入飼料のほうが、圧倒的に安く仕入れることができますが、粗悪な原材料であったり、添加物や残留農薬などの鶏の健康にとって余計なものが含まれているの可能性もあるので使用しません。麦を主としたエサを食べているので、産まれる卵は、臭みが少なく、サラリとした爽やかな旨味を感じます。また、着色成分を添加していないので、卵の色はレモンイエローです。日本の養鶏業界は海外諸国に比べて非常に遅れをとっていますが、最近になって「平飼い」や「アニマルウェルフェア」というワードが注目され始めました。大きな養鶏企業でも、全体の一部に平飼い飼育を導入することが増えています。テンアールの鶏たちは、約7000羽すべてが朝早くから走り回り、暗くなったら集まって「止まり木」と呼ばれる寝床で就寝します。世界基準のアニマルウェルフェアと比較しても恥ずかしくない飼育方法を実践しています。