【北海道】エルパソ
エルパソ牧場について
自分の牧場を持とう。豚が自由に動けるように放牧し育てよう。柵など人の手を加えていない、丘と戸蔦別川に囲まれた自然そのままの森は、約26ヘクタール(東京ドーム約5.5個分の広さ)という、追いかける我々には大変過ぎる広さの中、豚君達は自由気ままに過ごしています。
雪解けの春は、泥だらけになりながら春を向かい入れ、葉が生い茂る夏は、川辺の日陰で休んで太陽の光を恨めしそうに見つめ、実が落ちる秋には餌だけじゃ飽き足らず、色々な実をつまんでみたり、雪深い冬には、自分達で作った複雑な獣道の雪迷路に迷っていたり、毎日飽きることのない表情を見せてくれます。我々人間と同じだと思っています。閉鎖的な閉じ込められたような空間の中で仕事や生活する事には、大小にかかわらずストレスを感じる事があると思います。その時、外の空気って美味しくて気持ちが良いと思ったことはありませんか?誰もそんな生活を続けたいとは思っていないはずです。それは人間だけではなく、豚君たちも同じだとマスター含め我々はそう思い、放牧飼育を始めました。
「この豚君たちは本当に幸せに過ごせているのだろうか・・」
「自分のレストランだけではなく、放牧豚を美味しいと言って取引してくださるお客様が増えてきた事が嬉しい」
放牧豚を始めようと思った切っ掛けは、厨房で料理をしている時、この肉はどこから来ているんだろうと思ったことが最初でした。
そう思って真っ先に始めたのは、料理の原料となる豚肉がどのようなルートで入ってくるのかを調べました。今はあたりまえのようにある、原産地表示やトリサビリティなどは当時少なく、肉屋さんの言葉だけでした。
さらに調べていくうちに、狭い豚舎の中で飼われている豚は、本当に健康なのか?ストレスを感じていないのか?
そして本当に幸せなのだろうか?そう疑問を感じるようになってきました。
もちろんその飼育方法も間違いではありません。
長年培われてきた経験とデーターと抗生物質の中で管理され、病気のない豚として私達の食卓に並んでいますし、我々も食べています。
ランチョ・エルパソの『風土がFoodを造る』は、今多く言われるようになったスローフードに重なることが多いかと思います。製造者の顔が見え、安心安全な食材を提供する。エルパソにはその全てがそろっています。