ウェビナー開催2024.10.31(木) 18:00-19:30
EU新体制における
EUのアニマルウェルフェア展望
主催：アニマルウェルフェア
フードコミュニティジャパン(AWFCJ)
- 登壇者
- オルガ・キコウ博士 (Dr. Olga Kikou)
The European Institute for Animal Law and Policy （動物の法律と政策のための欧州機構）にて立法提言戦略の責任者 (アドボカシーディレクター)を勤める。 - 開催挨拶
- 植木 美希 教授
日本獣医生命科学大学 名誉教授 AWFCJ 代表 - 通訳
- 但 申 / カバリヤ上原まほ
- 司会
- 池嶋丈児
- 開催日時
- 2024年10月31日(金) 日本時間 18:00-19:30
- 開催方法
- Zoom ウェビナー
- 言語
- 日本語・英語 (2言語で聴講可)
- 主催
- アニマルウェルフェアフードコミュニティージャパン(AWFCJ)
- 参加費用
- 無料
- こんな方におすすめ!
- 食や持続可能な農業に関心のある方
- 家畜のアニマルウェルフェアに関心のある方
- 畜産の生産や流通に関わる方
- EU向けの畜産物の輸出に関わる方
- 企業や行政で持続可能な食材調達の政策決定に関わる方
- こんな情報が得られる
- End the Cage Ageのその後
- EUの選挙の結果と行方
- EUの家畜のアニマルウェルフェアの最新動向
知る
話す人
オルガ・キコウ博士
(Dr. Olga Kikou)
The European Institute for Animal Law and Policy （動物の法律と政策のための欧州機構）にて立法提言戦略の責任者 (アドボカシーディレクター)を勤める。
キコウ博士はアドボカシーディレクターとして、The European Inistitute for Animal Law and Policy （動物の法律と政策のための欧州機構）にて立法提言戦略の責任者を勤めています。EUの政策立案者と効果的に連携、EUの機関やEU市民社会内に強力なネットワークを築くなど多数の実績があります。キコウ博士は、”End The Cage Age” の市民委員会の代理代表であり、このECI（欧州市民イニシアティブ）が欧州委員会から前向きな約束を得ることに成功したのはキコウ博士の尽力によるものです。市民社会のアドボカシーにおいて25年以上の経験を持ち、動物関連の問題推進から、社会正義や環境問題の支援、市民参加の強化、社会改革の強化に至るまで、幅広い関心と専門知識を持っています。
開催概要
畜産農業とプラネタリーヘルスの関係
畜産農業とプラネタリーヘルスの関係が、ますます重要度を増しています。世界銀行の「生活できる地球のためのレシピ(2024年5月発行）」では、動物性食品は農業関連の排出量のほぼ60％を占め、現在の食生活から動物性食品を除いた食生活に移行すると、土地利用を76％、温室効果ガス排出を49％、酸性化を50％、富栄養化を49％、淡水の取水を19％削減できる可能性があるとしています。
End the Cage Age(ECA)法案
2023年にはアニマルウェルフェアは経済開発協力機構(OECD)のガイドラインにも入りました。そんな中、EU市民140万人の有効投票を獲得した、EUの家畜をアニマルウェルフェアを進めるEnd the Cage Age(ECA)法案は、 結果として2023年に法案提出されずに終わりました。期待していたこの法案の現状、今後の展望はどのようになっているのでしょうか。
オルガ・キコウ博士に聞く
本ウェビナーでは、前職のCompassion in World Farmingにご勤務の時に、”End the Cage Age”の法案提案まで導いたオルガ・キコウ博士 (Dr. Olga Kikou)にブリュッセルからご登壇いただき、ECAの将来、EUの最新のアニマルウェルフェアの動きをお話いただきます。オルガ氏は現在はThe European Inistitute for Animal Law and Policy、アドボカシーディレクターを務めています。
※ “End the Cage Age”では下記を禁止する立法の提案をEU委員会に求めていました。
- ・ケージ (採卵鶏、ウサギ、卵用雌雛、肉用種鶏、卵用種鶏、ウズラ、フォアグラ用アヒルやガチョウ)
- ・母豚用の分娩クレート
- ・母豚のストール (まだ禁止されていないところでは)
- ・乳用の子牛を単独飼育する小屋 (まだ禁止されていないところでは)
アニマルウェルフェアフードコミュニティジャパン(AWFCJ)
Animal Welfare Food Community Japan
アニマルウェルフェア畜産(家畜福祉畜産)とは、家畜をそ のような「行動要求満足度の高い生活状態で飼育する」生産 システムであるとともに、そのことによって人も家畜から安 全で質の高い「ウェルェア食品」と精神的な「癒しサービス」 をも与えられるという、人と家畜とが相互依存する ”ウェル フェア共生システム ”と定義することができます。 しかも、“ ウェルフェア共生システム ”で生産される、これ らのウェルフェア商品の価値を実現するためには、生産段階 に従事する人たちだけでなく、流通業、食品加工業、レスト ラン等の飲食業に従事する人たちと共に、かつ、最終消費者 である多様な個人がアニマルウェルフェアを重視するライフ スタイルをめざして、生産活動と生活活動を結びつけるあら たな社会的ネットワークを形成していくことが不可欠です。 コミュニティの会員はアニマルウェルフェア価値観をもった ライフスタイルを実践して、共にそのようなウェルフェアフー ドの社会を建設することを理念とします。